中国出張者は必見! SIMを持たずに中国のSMS用電話番号を取得できる「eSender」[5日目]

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この記事はShiftallのプロジェクトに関わるメンバーが日替わりでブログを更新していくアドベントカレンダー企画の5日目です。その他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

アドベントカレンダー2018
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みなさん、ニーハオこんにちは。中国大好き、Shiftall佐藤です。

最近ネット上では中国のIT産業の話題が尽きませんね。モバイルペイメントからシェアリングサイクル、信用スコア……などなど。ここ数年で中国のITサービスは独自に発展をし、興味深いサービスが増えてきました。これらのサービスは近年日本のメディアに取り上げられることが多々ありますが、自ら中国へ実際に足を運んでみて体験してみたいという方も多くいるかと思います。

私も数年前に同じような感じで中国のサービスを体験してみようと意気込んで来たはいいものの、いざサービスを使おうとすると登録が必要ということになり、登録しようとすると「サービスの開始にはSMS認証が必要です」と表示され、おいおい中国の携帯番号必要なのかよー!?と落胆した経験があります。こういった経験をされた方は少なくないと思います。いや多いんじゃないでしょうか。

では日本の携帯番号では登録できるのかな、番号と打ち込んでみると「電話番号の形式に誤りがあります」と出てきてしまうことが多く、結局は中国の番号でしか認証ができないのです。そういうサービスは中国には結構あります。

現地の人と同じくサービスを使えたら便利なのに、どうして中国でこんな歯がゆい思いをしなきゃいけないんだろう……中国へ行ったことある人は、こういった苦い経験されたことあります、よね?!その気持ちとてもよくわかります。

たとえば、スタバのライバルと言われ目覚ましい成長をしているコーヒーショップ、luckin coffee(瑞幸咖啡)。

スタバキラーと呼ばれている中国のluckin coffee

今年の初旬に店舗を出してから、ものすごい勢いで店舗数を増やしており、今では大都市を中心に1400店舗以上あります。しかも全部直営だそうです。

ここまで急速に店舗数を増やしたluckin coffeeは何が特徴なのかというと、注文から決済、受け取りまですべてスマートフォンのアプリを使って行うという点。レジがないため、コーヒーを現金で買うことはできないし、スマホがなければ受け取ることもできません。

また注文した商品を制作している間は、店舗に取り付けられたカメラに映っている映像をライブで見ることができます。受け取りの準備ができたらアプリに通知が飛び、自ら受け取りにいくか、お店から近くの場所であれば届けに来てくれます。このようにコミュニケーションコストを極力抑えているのが特徴のコーヒーショップなのです。お客さんとしては受け取り時間が分かるのがいいですね。普通のコーヒーショップだと買うにも受け取るにも並びますから。

こんな日本では見かけないサービス、お隣の国がやっているのなら、体験してみたいと思うじゃないですか!

日本のサービスだと使えない

でも「luckin coffee」のアプリをダウンロードして会員登録しようとすると、日本の携帯電話の番号は使えず正しい番号を入れてくれと表示されてしまいます。つまりSMSを受け取ることができる中国の電話番号がないとサービスが使えないということです。ウキウキして中国来たのに、これにはガビーンですよね。

このluckin coffeeに限らず、SMS認証を以てアカウントを作成するサービスは数多くあります。

WeChatのアカウントを紐づけてSMS認証を逃れることのできるラッキーな場合もありますが、そういう時に限ってWeChatに紐付いた電話番号に認証コード付きのSMSが送られたりして、たまたまその紐付いた電話番号のSMSが受け取れない状況だったりします。とにかく中国へ行く時はSMSを受け取れる中国の電話番号を持っていたほうが不都合はないです。

だからといって中国現地にある代理店でSIMを購入して電話番号をゲットして……という方法は何度も中国に行くのであれば良いとおもいますが、ちょっとサービスを体験しに中国へ旅行に来たよーって人にとっては、契約には時間がかかるし端末が通信キャリアのバンドに対応していない可能性もあるし、それにGoogleなどはアクセスできないしとあまり賢い方法とはいえません。

eSender(易博通)を使えば、WeChatでSMSを受け取れるようになる

前置きが長くなりましたが、そこで私がおすすめしたいのが、eSender(易博通)です。

eSenderを使えばWeChat上でSMSメッセージを受け取れる
eSenderを使えばWeChat上でSMSメッセージを受け取れる(画面はeSenderを追加した時のページ)

eSender(易博通)は、中国の電話番号を発行してWeChatのメッセージ上でSMSを受け取ることができるサービスです。

WeChatの公式アカウントから登録するだけなので、わざわざ中国SIMを契約したり中国の通信バンドに対応する端末を用意する必要はありません。中国の通信会社のバンドに対応している日本のスマホは数少ないですから、ちょっと中国にいってくるわって人には中国SIMを手に入れるルートはかなり面倒だと思います。

一方でこのサービスはWeChatに繋がっていればいいので、通信環境はレンタルWiFiでもいいし、香港の越境SIMでもいいですし、滞在先のフリーWiFiでも問題はありません。スマホがネットに繋がってさえいればSMSを受け取ることができます。

eSenderで中国のWebサービスのSMSを手に入れた時

これはluckin coffeeから認証コードの書かれたSMSを受け取った時の写真です。こんな感じでWeChatのトーク上にSMSの内容が追加されています。中国に行く人にはホントに入れておいて損はないので、中国に行かれる時は以下の方法から登録してみてください。

「eSender(易博通)」を登録する方法(要WeChat)

WeChatでeSenderを探す

まずWeChatのメニューバーから「連絡先の追加」を選択します。

WeChatでeSenderを探す

「公式アカウント」をタップします。

検索窓が出てくるのでそこに「eSender」と入力すると、「易博通eSender」という名前の紫のアイコンのアカウントが表示されます。このアカウントを友達追加します。これで登録する準備が整いました。

中国大陸の電話番号を開通する

中国大陸の電話番号を開通する

友達になった「易博通eSender」のアカウントの画面に進み、下にあるメニューから「易博通」→「登記開通服務」をタップ。

中国大陸内か香港の電話番号か選べる

中国国内の電話番号か香港の電話番号、どちらを開通するか選ぶことができますがここでは中国の電話番号が必要なので「開通中國內地號碼」をタップします。

一般か特選を選ぶ

一般か特選か、という選択肢がでてきますが一般で大丈夫です。

中国の電話番号を発行するためにeSenderの登録をする

すると個人情報を記入する欄がでてきます。身分証は「passport」を選択し、ご自身のパスポート番号を記入します。

「優恵嗎」というのはクーポンコードのことです。私は無記入で進めてしまったのですが、あとでネットで知った情報によると「DS0300」というコードを入れておくと、もともとは登録完了から7日間無料でつかえるところ30日間延長して使えるようになるらしいです。入れて損はないので、入れておきましょうか。

中国の電話番号を手に入れる、確認画面

確認画面になるので、確認したら、「確定」をタップ。

こんなに簡単に中国の電話番号を発行できる

すると「+86」から始まる中国の番号が発行されました!この番号を使うことでSMSが受け取れるようになります。この作業にかかる時間は3分ぐらいです。簡単ですよね。

WeChatのトーク上に戻ると、登録完了のメッセージが届いており、いつまで使えるのか表示されます。

SMSを受け取る

さっそくSMSを受け取ってみます。今回はシェアリングサイクルのMobike(摩拜单车)の登録画面から作りたての電話番号を使って登録用のSMSを受け取ってみることにします。

すると、こんな感じでSMSが届きます。どの番号からとどいたのか、届いた時刻、届いた番号、その内容が表示されます。SMSの受信は無料です。

追加料金を支払って、有効期限を伸ばす

eSenderは、基本登録してから7日間しか無料で使うことができません。アカウントを継続してSMSを受け取れるようにするには、追加料金を支払う必要があります。

30日延長 180日延長 360日延長
価格 28香港ドル(約408円) 88香港ドル(約1278円) 128香港ドル(約1860円)

こちらが延長する際の追加料金です。

もし中国現地のSIMを買う場合ですが、私の持っているチャイナモバイル(中国移动)のSIMは毎月9元を払えば運用できています。つまり月額147円支払うことになりますが、eSenderの360日の延長料金と比べると中国SIMで運用するほうが400円ぐらい安くなります。中国のバンドに対応した端末を持っていて、何度も中国に行く人なら延長はせずに現地でSIMを契約してもいいかもしれません。

追加料金を払って延長する方法は以下の通りです。

まず「我的帳户」から「充值(非充值券)」をタップ

支払い方法を選択する画面がでてきます。eSenderは香港のサービスなので、WeChatPayやアリペイだけでなくPaypalでも支払うことができます。つまりクレカ決済ができるわけなんですが、これはWeChatPayの残高が無い人やそもそもWeChatPayを開通できていない人にはありがたいですよね。支払方法と延長したい期間を選択したら「支付」ボタンをタップします。

今回はWeChatPayで払うことにします(価格は中国元に換算されます)

支払いと同時に延長完了です。全くストレスがないですね~。

長期利用の場合は、パスポートの顔写真ページの提出が必要

7日間の無料期間が過ぎて、サービスを継続して使う場合にはパスポートの写真ページをeSenderに提出する必要があります。

提出方法は普段チャットで画像を送るのと同じです。パスポートの写真ページを見開きにしたものをスマホで撮影し、チャットに送ります。

この時に英語でもいいので、軽く相手にメッセージを送っておくと、すぐに対応してもらえるのではないかと思います。私の場合は10分ぐらいで認証通知がきました。

ちなみに、サポートは中国語だけでなく英語でも対応してくれるようです。


以上、中国現地のSIMを契約しなくても、WeChatだけで中国携帯番号を発行してSMSを受け取る方法の紹介でした。この登録を中国の出発前に済ませておけば、現地で何かサービスを体験する際に活躍すること間違いないです!!!100%保証します!

それでは楽しいチャイナライフを。再见!